Fundamental analytical skills (3)
2ページ前で、ご本人の承諾(必ずしもfavourableに取り上げられるとは限らないという前提で)を得て掲載させて頂いたメールがあります。このメールを読んだとき私は少なからぬ論旨のずれの様なものを感じつつ、これは一つ、今のテーマである根本的な資質の部分に関連するなと思ったのです。メールを送って頂いた方の名誉と誇りのために敢えて言いますが、これはこの方ご自身の社会人としての資質を云々するためではなく、あくまでも一例として取り上げていますのでご了承いただきたくお願いします。
- ではこのメールを受け取ったときに具体的に私は何を感じたのでしょうか。以下にまとめてみました:
- この人は私のHPの趣旨を取り違えておられる
- また敢えて意図的にその趣旨を外れ、枝葉末節の議論(ここでは松本さんのことなどですね。)をしたいのならその旨、冒頭でまずstateされるべきでは
- メール内の記述に、一般的にこう言えば周りからこういうperceptionがあり得るという考慮がない。要は周りが見えていない
- 実際にはこの方とメールで掲載許可を巡りメールの交換があったのですが、そのなかでも私のsubtleなメッセージは全く読みとっておられないようで、ご自分の言いたいことの展開に始終されたようです
- 私はTOEICという多くの皆さんが英語習熟の指標として用いられている試験をとりあげ、それが世の中で仕事で使える最低のレベル(900点と置きましたね)に至るまでの道のりを私の経験を交えながらお話しし、そう言う方の参考になればと思って書いています。まずはそこが理解できる能力。Fudamental analytical skillsの一つです。
- そして仮にそこを理解した上で、別のテーマ(ここでは松本道広さんの著書の論旨について云々など)を議論したいのであれば、趣旨を変えて議論をしたいという前置きを置くぐらいのsensitivity がcommunicationには必要です。これもFudamental analytical skillsの一つです。
- そして自分の技量をアピールすることは外資などでは大事ですがそれは自分の知識を「不用意」にひけらかすのとは全く違います。おそらくご自身はひけらかしてはいないおつもりでしょうが、悲しいかな世の中の殆どの人がそう見ると思います。検証のためご本人のidentityが分かる可能性のある部分は削除した上で社内外の数名にその内容をレビューしてもらいましたがそのコメントは私と同じかもしくはさらに辛辣でした。これは会社で仕事をする上でとても大事な「周りが見えている」ということにつながり、もう一つのFudamental analytical skillsの一つです。
- 事実、社内でも論旨を取り違えたまま一方的にオタク的議論を好む社員もいますが将来は明るくない方が殆どでです。
- いいかえればごく普通の素直でsensitiveなcommunicationができる、じつはこれはとても大事で全員出来るとは限らない一つの資質なんですね。
- ちなみに今回のJob Fareでは「外資」「TOEIC」両方に関係するようなとても有意義な経験をしました。その辺りを次回お話しさせて頂きます。